デフレ時代の資産運用 2012 2 25
デフレの時代は、資産運用はしない。
インフレになったら、資産運用をする。
これが原則です。
もちろん、スリルを楽しみたい人は、
デフレの時代にも資産運用してよいでしょう。
このように書くと、
「そうは言っても」という反論があるでしょう。
しかし、何回も何回も書いていますが、
たとえ、給料が下がっても、
それ以上に、物価が下がれば、
「実質収入」は増えています。
それでも、反論は来るかもしれません。
「私は退職していて、給料がない」と。
これに対しては、
「日本は金利が高い」と書きましょう。
こう言うと、たいていの人が驚きます。
「そんなはずはない」という反応でしょうか。
そう思った人には、こう書きましょう。
あなたは、「実質金利」というものを考えたことがあるでしょうか。
たとえば、銀行の預金金利が、5%もあったら、
あなたは、うれしいかもしれません。
しかし、インフレ率が、7%もあったら、
「実質金利」は、マイナスです。
ここに単純化した式を書いておきましょう。
本当の金利(実質金利) = 名目の金利 - インフレ率
今は、デフレの時代が長く続いていますので、
インフレ率がマイナスだと思ってください。
そうすると、名目上の金利は、たとえゼロに近くても、
実質の金利は、意外にも高くなるのです。
今日の新聞の朝刊には、
企業年金の運用を受託している、ある投資顧問業者において、
運用資産の大半が消失していたというニュースがありました。
これが資産運用の失敗かどうかは、今のところ不明ですが、
この投資顧問業者は、リーマン・ショック後においても、
高い利回りを確保していると、顧客に説明していたと、
新聞に書いてあります。
この背景には、株価低迷と低金利に悩む「企業年金」があります。
テレビたたき売り 2012 2 18
2012年2月17日の日本経済新聞Web刊には、このような記事があります。
「薄型テレビ一段安、40型3万円台 5年で4分の1」
薄型テレビの値下げが家電量販店で一段と進んでいる。
東京都心の一部店舗では40型の大画面で実質価格3万円台の機種が登場。
画面サイズ1インチ当たりで初めて1000円を切り、
5年前の4分の1まで下落した。
昨年7月の地上デジタル放送への移行後、
需要は想定以上に落ち込み、全国でも1月の平均単価が過去最安値を更新した。
調査会社BCNによると、
1月の全国の平均単価は4万3800円(税抜き)で前年同月比31%安。
とりわけ価格の低下が著しいのは集客の目玉になる32型と40型。
下落率はともに4割前後にのぼる。
(以上、引用)